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MicroPrime CINE 35mm T1.4 は、映画・映像クリエイターのために設計されたフルサイズ対応のマニュアルシネレンズです。Sony Eマウントを採用し、光学設計から操作性に至るまで、プロの現場を前提に作り込まれています。冷たく無機質な「技術的シャープネス」を追い求めるのではなく、物語性・感情・空気感に満ちたクラシックなシネマルックを描き出すことを目指した一本です。

レンズ構成

7群8枚

マウント

SonyEマウント

絞り羽根枚数

13枚

フィルター

82mm

最短撮影距離

0.38m

重量

700g

暖かく、柔らかく、見続けても疲れないトーン

MicroPrime CINE 35mm T1.4 は、ごく自然な暖色寄りのトーンを持ち、とくに肌色を美しく描写します。白飛びしたような不自然な明るさや、くすんだ灰色っぽさとは無縁で、健康的で柔らかな肌質を再現します。太陽光・タングステン光・ミックス光など様々な環境下でも、安定して心地よい色再現を保つため、ポートレート、ドキュメンタリー、ドラマ撮影に最適です。

近年のレンズに多い、誇張された高コントラストで圧縮感の強い描写とは異なり、このレンズはあえて光と影のグラデーションをなめらかに保つチューニングがなされています。ハイライトは破綻しにくく、シャドウもつぶれにくいため、画面全体の階調が豊かになり、ポストプロダクションでのカラーグレーディングに大きな余裕を与えてくれます。Rec.709、Log、RAW など、どのワークフローでも扱いやすい素直な素材を提供してくれます。

現代のデジタルレンズは、4K/6K解像度との組み合わせにおいて、ときに「シャープすぎて冷たく硬い」印象を与えがちです。MicroPrime 35mm T1.4 は、十分なディテールを保持しつつも、過度なエッジ強調を意図的に抑えることで、自然で見やすく、長時間見ても疲れにくいシネマライクな描写を実現しています。高解像度でも「心地よい画」を保てる設計です。

 

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「Cine Look」の描写とヴィンテージフレア

MicroPrime CINE 35mm T1.4 の大きな魅力は、その美しいボケ味とフレア表現にあります。13枚羽根の絞り機構により、T1.4 開放時でもボケの輪郭は非常になめらかで、角ばった形や硬さが目立ちません。アウトフォーカス部はシルクのように柔らかく、ポートレートのアップ、感情表現のシーン、夜景の光源撮影などで、クリーンかつ優しい背景ボケを生み出します。

逆光や強い光源に向けた撮影では、味わい深いビンテージ調のフレアやハレーションが現れ、画面に映画的な雰囲気とストーリー性を与えます。これは単なる収差ではなく、意図的に活かすことのできる表現要素であり、回想、夢の描写、ロマンチックなシーン、幻想的な世界観の演出などに最適です。光源をフレーム端や被写体の背後に配置することで、フレアを積極的に「演出の一部」として使うことができます。

T1.4 開放では、フレーム中心部は十分なシャープネスを保ちながら、周辺部がほどよく柔らかくなり、クラシックなシネマレンズらしい描写を見せます。これにより、自然と視線が被写体に導かれつつ、画全体にはどこか夢幻的な「オールドフィルム」の空気感が漂います。絞りを T2.0〜T2.8 まで絞り込むと、レンズの解像力が最大限に発揮され、中心から周辺まで均一に高いシャープネスを得られます。4K制作で細部表現を重視するシーンにも十分対応できる性能です。

 

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35mmという黄金のストーリーテリング焦点距離

35mm は、映画の世界で最も定番かつ汎用性の高いストーリーテリング用焦点距離として長く愛されてきました。フルフレームで使用した際、MicroPrime CINE 35mm は人間の視覚に近い自然なパースペクティブを生み出し、人物の表情と背景の雰囲気をバランスよく同居させます。超広角のような誇張された歪みもなく、中望遠のような圧縮感も控えめなため、ショートフィルム、CM、WEBコンテンツ、ドキュメンタリーなど幅広いジャンルで「まず一本」として選びやすい黄金の視点です。

このレンズは、光学的な完璧さだけを追い求めた無機質なレンズではありません。むしろ、映像に「らしさ」と「個性」を与えるためのクリエイティブツールです。わずかにビンテージ感のあるトーンと繊細なソフトネス、丸く滑らかなボケ、表現力豊かなフレアによって、画面全体にしっかりとした「映画らしさ」をもたらします。

一般的なデジタル的「ビデオっぽさ」から脱却し、映画やドラマ、アートフィルムに近い質感を目指しているのであれば、MicroPrime CINE 35mm T1.4 の独自のビンテージテイストは、あなたの作品を「デジタルの精密さ」と「映画的ロマン」のちょうど中間に位置づけ、印象的で記憶に残るビジュアルへと導いてくれるはずです。

 

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真の CINE レンズとして、MicroPrime CINE シリーズは機械構造と操作性の両面で、プロ仕様の映画撮影スタンダードに沿って設計されています。シネマレンズらしいコントロール性と、現場での機動力を両立した軽量ボディ。内部構造は本格的なシネレンズでありながら、外形は比較的コンパクトで、各種ミラーレスカメラや 3 軸ジンバルとの組み合わせに最適です。35mm・T1.4 というスペックでありながら、大柄なサイズと重量を必要としないため、ワンオペレーターにも非常に扱いやすい設計です。 

MicroPrime CINE シリーズ全体で、重量・外形寸法・フロント径・フォーカス/アイリスギア位置が高いレベルで統一されています。同シリーズ間でレンズ交換を行っても、ジンバル上での再バランスがほぼ不要なため、現場でのセッティング時間と人手を大幅に削減できます。フロント径は 85mm に標準化されており、一般的なシネママットボックスにそのまま対応。内側には 82mm のフィルターネジを備え、ND や Black Mist、Pro‑Mist などのクリエイティブフィルターを直接装着して、光量調整やルック作りに素早く対応できます。 

フォーカスストロークは 150° と大きく、マニュアルフォーカスの操作は滑らかで繊細。フォーカスプラーによる精密なフォーカシングはもちろん、一人撮影でもスムーズなフォーカス送りが容易です。インナーフォーカス機構を採用しているため、ピント操作時に前玉が回転・伸長せず、マットボックスやフィルター、ジンバルの使用を妨げません。フォーカスリングと絞りリングには 0.8 MOD のシネマ標準ギアを装備しており、フォローフォーカスや FIZ システムなど、プロフェッショナルなシネマリグにそのまま組み込むことができます。

 

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